
服にシミがついたらクリーニングに出さなきゃ、と思っていませんか?
シミのタイプを把握し、それぞれに適したシミ取り方法さえ分かっていれば、自宅で簡単に染み抜きをすることができます。
今回は、これまでに書いたさまざまな染み抜き方法の記事をまとめてみました。
服のシミでお困りのあなたは、ぜひ一度参考にしてみてくださいね^^
この記事で取り扱っているシミ取り一覧
<一覧>
シミのタイプ | シミ取り方法 |
水溶性 | コーヒー |
油溶性 | ボールペン |
水油性 | カレー |
不溶性 | ガム、汗の黄ばみ |
シミがついたときの応急処置
シミがついてしまったときは、慌てずに応急処置をしましょう。あとからシミ取りが非常にラクになります。
1. 固形物をとり除く
食べこぼしなどの固形物が残っている場合は、ティッシュなどの乾いたもので、汚れを広げないようにそっとつまみ取ります。※ゴシゴシこすらないように!
2. 水分を吸いとる
ティッシュや紙ナプキンなどの乾いたもので、表と裏の両側からシミをはさみ、水分をすばやく吸いとります。
3. あて布をする
外出先で洗剤などが用意できない場合、シミの下にあて布(乾いたハンカチなど)をあて、そのままにしておきましょう。
無理に取ろうとするとシミが広がってしまうため、帰宅してからシミ取りをします。
慌ててこするのはNG
ティッシュで慌ててこすたり、濡れふきんでゴシゴシこすってしまうのは汚れをわざわざ広げる行為です。
シミの色が広がって落としにくくなるため、吸いとるかつまむようにして汚れを広げないように気をつけましょう。
それでは続いて、これまで書いたシミ抜き記事を「シミのタイプ別」にまとめています。
タイプ別のシミ取り方法
衣類のシミは主に4つのタイプに分けられます。
それぞれの性質にあった対処法が必要になるため、シミがどのタイプかを判断することが大切です。
【シミの4タイプ】
- 水に溶けやすい・・・水溶性のシミ
- 油に溶けやすい・・・油溶性のシミ
- 水と油が混じった・・・水油性のシミ
- 水にも油にも溶けない・・・不溶性のシミ
ただし実際にはそれぞれのタイプが混ざっていることが多く、見た目では判断しにくいのも事実です。
そのほか「色素」が入っている食べ物や飲み物は、ほかのものよりシミが落ちにくくやっかいな傾向があります。
水溶性のシミ
(例)ジュースやコーヒーなどの飲み物、醤油やそばつゆなどの液体など
「水溶性」は水に溶けやすいタイプで、比較的落ちやすいシミです。普段通りに洗濯するだけで落とせるものもあります。
ただし醤油などの強い色素が含まれているものや、時間がたって酸化したものはシミが落としにくくなるため、早めの対処をおすすめします。
- 食器用洗剤・・・色素が強いコーヒーや、醤油のシミにも効果あり。
- 酸素系漂白剤・・・洗剤で落としきれないしつこい色素や、古い黄ばみにも効果あり。
油溶性のシミ
(例)チョコレートやバター、マヨネーズなど油脂を含んだ食品、ファンデーションや口紅などの化粧品、ボールペンなどの筆記用具
基本的に水に溶けにくく、油に溶けやすいタイプが「油溶性」です。
ベンジン→クレンジングオイル→食器用洗剤の順でシミを落とす力がありますが、食べこぼし程度なら食器用洗剤でも十分効果があります。
油溶性のなかでもボールペンは特にガンコですが、身近なものを使って上手くシミを取りましょう。
水油性のシミ
(例)カレー、ミートソース、ソース類、ラーメンの汁、アイスクリーム、牛乳など
「水油性」は水溶性と油溶性が混ざったタイプで、多くの料理や食品が当てはまります。
ついてすぐなら水と食器用洗剤で落ちやすく、時間がたったしつこいシミは酸素系液体漂白剤(ワイドハイターなど)で落とします。
不溶性のシミ
(例)墨汁、ガム、接着剤、黄ばみ、泥はね、鉄サビ、花粉、朱肉など
水にも油にも溶けないタイプを「不溶性」と呼びます。
洗濯や食器用洗剤、ベンジン、クレンジングオイルなどでも落ちないシミがほとんどです。
家庭でのシミ抜きが難しく、ムリに落とそうとせずにプロのクリーニング屋さんに任せた方が無難なことも。
ただし家庭で落とせる場合もあります。
- 泥はね・・・水分を乾燥させ、土の状態に戻してから指ではじくと大体取れる。
- 黄ばみ・・・漂白剤で化学反応を起こして取る。
- ガム・・・ベンジンやクレンジングオイルで溶かすか、冷やして取る。
※服についたガムの取り方って?簡単にできる3つの方法を解説
※ワイシャツの襟汚れや脇汗でできた黄ばみをスッキリ落とす!
★
クリーニングに出さずに、自宅でシミ取りができたら嬉しいですよね^^
諦めていたしつこいシミも、ぜひ一度試してみてくださいね。